落ちこぼれの力

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「おじ様、どうなの?」 痺れを切らしたカズハがアイゼンに問い掛ける。すると、天慧が急に笑い始めた。 「ははははっ、アイゼン、試しに発動させてもいいかな?!」 「どうぞミス、私も実際に発動させてみたい」 何が何だか分からない桜を、天慧は手で下がれと合図する。桜は大人しく従い、天慧から距離をとる。 「桜君、君はこれを発動出来たかな?」 その問い掛けに桜は首を振る。実際は発動したのだが、小さな火の玉がポッと一瞬出ただけだったのだが。 「それは媒体がなかったからだな。それなら見ておけ、君の才能を!君の力を!」 天慧は吼えるように言うと、アイゼンに手をかざしそれを口にした。
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