落ちこぼれの力

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「インベノム・フレア!」 瞬間、激しい爆発音と共に辺りを熱気が包む。 「うふぇぁ!?」 「うにょ!?」 その爆風を浴びた二人(?)は情けない声を出し、後ろに転がった。 「…………素晴らしい」 同じ爆風を食らったはずの天慧は、ただただ感嘆のため息をもらすのみで、悠然と立っている。 「アイゼン、決めたぞ!桜君を生徒会に入れよう!」 「ミス、それは君が決める事ではないのでは?」 それもそうかと天慧は一人で納得すると、カズハを抱えながら転がっている桜を掴んで立たせた。 「と言う訳だ桜君、生徒会に入らないか?」 「ふぁぇ?」 桜はまだ目を回していた。カズハからも呻き声は聞こえるが反応はない。
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