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「君の才能を眠らしておくのは勿体無い!一緒に生徒会で精進しよう!」
「ちょっ、ちょっと待って下さい!」
桜をガクガク揺らしながら、興奮したように話す天慧を桜はなんとか止める。
「才能って言っても、僕には魔力がないんだから魔法は発動出来ません!実際に、今会長が発動させた魔法も、僕には使えませんし……」
途中からボソボソと話す桜に、天慧はおやっ?と首を傾げた。
「さっき言わなかったかい?」
「……何をです?」
「ふむ、言い忘れていたか。まあいい、教えてやる。君が作った陣だがな、これは魔法ではないぞ?」
空気が固まった。桜はまるで石像のように動かない。
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