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強く輝くその光は、徐々に輝きを薄めていく。
そして、光が完全に消えたそこには、若草色の着物を着た少女が丸まっていた。
「……えっ?」
「これは、……アイゼン、説明してもらおうか」
「ミス、今は駄目だ。先に彼女の介抱を」
アイゼンの言葉を訝しみながらも、天慧は少女に駆け寄り抱きかかえる。
「とりあえず生徒会室に行こう。そこにベッドがあるから寝かせられる」
「はい!」
天慧と桜は、森の中にある生徒会室を目指した。
しかし、これは始まりでしかなかった。
その事を知っているアイゼンは独り悩む。
歴史が動く。血が流れる。自分たちの使命が、果たされる時がくる。
様々な思いに悩むアイゼンをよそに、二人は生徒会室を目指す。
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