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「みんな、今まで付き合ってくれてありがとな」
若い、二十代後半に見える男は、薄暗い部屋の中に佇む四人に頭を下げる。
「いやいや、……グリ、君と旅が出来て楽しかった」
茶色いスーツに同色の帽子を被った老人が、男に微笑む。
「師匠、私は未来を信じるよ!きっと師匠の思いは受け継がれている!」
若草色の着物を着て、腰に刀をはいた少女が元気良く拳を突き出す。
「……いずれまた、あなたの意志を継ぎし者に出会う事を祈ります」
給仕服を着た若い女性は、男の前にかしずく。
「グリさん、そろそろ私の儀式が完成しますよ。ふふっ、心配しなくても大丈夫、失敗はあり得ませんよ」
一人、他の人間と違う空気を纏った女は、かかとを床でカカッと打ち鳴らした。
すると、全員を囲むように、床に魔法陣が展開される。
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