落ちこぼれの新しい日々

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桜が魔導書を手に入れてから二週間、桜も散り暖かくなってきた頃、学園中である行事の計画が立てられていた。 「よしお前ら、適当にグループ作れ。人数は、四人一組だからな!」 それは遠足。だが、ただの遠足ではない。 実技訓練を兼ねた、二泊のサバイバル遠足だ。 「桜、俺と組もうぜ!飯作ってもらえば必ず敵から守る!」 しかもグループ同士での戦闘ありの、かなり実戦的なものだ。 「洋輔、僕と組んだら他に誰も入らなくなるよ?」 また、戦闘時の降参の回数や、気絶の回数により成績が付けられるため、誰も桜と組もうなんて思わない。 桜は力を隠し、落ちこぼれを演じているのだから。 それは、二週間前にアイゼンからの頼みがあったからだ。
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