遡る記憶~誠意の過ち~

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『…分からない』 『お母様は貴方を探せと言ったけど、それからのことは…』 『何故逃げる?我を盗み出したところで直ぐに捕まるであろう』 『でもっ!貴方を処分するって、大人達が言ってた』 扉の方を振り返ると男達がリリスに気付き駆け寄って来る。 『お願い!!助けてあげるから私に力をっ…』 『フフ…これではどちらが助けられておるのか分からぬな』 そう言うと魂の書は表紙を開きフワリと浮いた。
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