遡る記憶~顧みる悪魔~

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この扉の向こうに無限回廊があるのは分かっているが、ダンテが入ることはできない。 扉に埋め込まれた宝石の文字が示す“望みし者”ではあるが肉体のままでは入れない仕掛けになっているのだ。 扉に触れるダンテ。 ダンテの魔力に反応して文字が小刻みに震える。 『駄目か』 仕掛けの文字を崩してしまおうとしたが、そう簡単に解文できる訳もない。扉を破壊することもできるが、もし破壊すれば無限回廊へは二度と入れないだろう。 時を経てもスパーダの力は衰えを知らない。
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