遡る記憶~顧みる悪魔~

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それは一枚の写真。 『フン…』 鼻で笑うダンテ。 写真には幼い二人が写っているのだが。 バージルの困っている顔が思い出され、可笑しくなる。それはダンテとバージルがキスしてしまった時の写真だった。 『こんな所に隠してたのか』 あの頃、母が寝室の写真立てに飾ってあり、ある日それが無くなったと大騒ぎで家捜ししていたことを覚えている。 本当に幸福だった…在り来りな日の思い出。もう二度と返れないが。
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