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『貴方は何故此処へ?』
男は不思議そうにダンテの顔を見ている。
『それが…まぁ色々あってだ』
『色々ですか…』
男は問いただす様子もなくダンテの体を横や後ろからまじまじと見回している。
『ところで、あんた“顔なし”だろ?あんたが現れたって事は俺は死んだのか?』
すると男は慌ててダンテの前に立ち、コホンと咳ばらいをして改めて挨拶した。
『申し遅れました。いかにも、私は顔なしです。冥府の案内役を任されている者です。以後お見知りおきを』
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