冥府の案内人

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『俺はダンテだ』 髪をくしゃっとかいて遠慮気味に言った。 『はぁ、では貴方がかの有名なスパーダの御子息ですか』 『あぁ…まぁな』 ダンテの浮かない返事にこの話題を長引かせるのを止めた顔なしは、何処からともなく白い薔薇の花の飾りのついた杖を取り出して、砂をトントンと叩いた。 『ここで立ち話もなんですから、どうぞこちらへ』 そう言って森へと歩き出した。
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