遡る記憶

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『純粋な人間なら魂の一部が抜け落ちたりはしないのですが、ダンテ様は異質ですからね』 顔なしが閻魔帳を手に取り指でダンテの名を書いてみたが、やはり消えてしまう。 『…もしかして、魂の書と関係あるんじゃない?』 真剣な表情でダンテを見るリリス。 『…』 ダンテは鋭く濁ったコーヒーに視線を落としたまましばらく黙っていた。
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