遡る記憶

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『…』 視線をそらしたリリスを見つめるダンテ。 『…』 返す言葉を探すように黙っているリリス。 二人の間の沈黙を優しく解くように顔なしが口を開いた。 『お互いに何か思い当たる節があるようですね……リリス、私も気になっていました。貴方が此処に留まっている訳を、聞かせてはくれませんか?』 するとリリスは席を立って小さくなった暖炉の炎に手をかざした。
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