遡る記憶~誠意の過ち~

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涙を流しながら、ふと横に目をやるとぼやけた視界が信じられない光景を映しだしている。 腕…ちぎれて腐ったまま放置され蛆がわいている。 それに足や目玉まで転がっている。涙を拭いよく見てみるとその本体…頭のない首から下の胴体も。 悪臭の原因はこの死体だったのだ。 少し進むと今度は鉄格子が幾つも列べられ、その中で何かが動いている。 人間だ。
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