遡る記憶~誠意の過ち~

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鈍いうめき声を出しながらノロノロと動き回るそれは、人のはずが全裸の上に毛は全くなく真っ白になっている瞳孔は何も見えていない様に虚ろ。 一つの鉄格子の中に二十近い人数がうごめいている。 『何なの…これ…』 リリスは、現実か夢かさえ分からない意識の中ぽつりと呟いた。 『フフ、良い気分じゃないか?リトル・カト。』 男はとても嬉しそうに語りかける。
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