遡る記憶~誠意の過ち~

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一見すると人間の男の様に見える。 が、その男から放たれる覇気は威圧的で、瞳は真っ赤に染まり頭には太い角が二本、耳の辺りでグルリと渦巻いている。 くせのある短めの金髪と褐色の肌、年齢はリリスの父より少し若いくらい。 『プルートー様、準備はできていますか?』 男が尋ねるとプルートーは手に持っていた一冊の本を見せた。 表紙は紫色で随分とくたびれた感じがする。 その本をリリスに手渡すプルートー。
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