遡る記憶~誠意の過ち~

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抵抗する事なく椅子に座ったリリス。 色々な医療器具があやしく輝いている。不安げにプルートーの顔を見ると、注射器を手に取り何かの準備をしていた。 『大丈夫…血を抜くだけだからね。死なないよ、多分…』 嬉しそうに微笑みながらリリスの手首に注射器を差し血を抜き始める。 どんどん体から血が抜けてゆき、意識が遠退く。 『死なせてしまってはいけません、プルートー様』 男とプルートーが何か話しをしているが、聞こうとする思いに反しリリスの瞳はゆっくりと閉じていった。
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