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『あぁ…』
女は刀を地面に突き立て、少し遠くを見ながら話した。
『確かに私は魂の書を持ち出したけど…それは、魔界でなければ転換できないからじゃないわ。』
『私が魂の書を見つけた時、教会では儀式が行われていたの。…魂の書を葬り去るためのね。』
『だから、取引をしたのよ。魂の書を救う代わりに私に協力するようにと…。誰にも必要とされていなかった私が、初めて求められてると思えた』
バージルは女の話に耳を傾けながら静かに目を閉じた。
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