遡る記憶~誠意の過ち~

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                                                         この研究室に来てどれくらいの時が流れたのか、食べる事には困らなかった。 食べて、寝て、血を抜かれての繰り返しが延々と続いていた。 『お母様…』 苦痛の毎日、思うのは病室に置き去りにしてきた母の事。 『浮かない顔だね、何か欲しい物は?』 プルートーは毎日同じ質問をする。リリスの精神状態を確かめるかの様に。 そして、此処に来て解った事が幾つか。
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