遡る記憶~誠意の過ち~

20/54
前へ
/236ページ
次へ
物思いにふけるリリスは聞こえてきた声の方に視線をやる。 ガラスは防音効果があるらしく普段なら人の声等、聞こえないのだが。何やら研究員達が慌ててドアに殺到している。 何が起こっているのかまるで理解できない。何故ならガラス越しに見える研究室には何の異変も感じられない。 研究員達はドアから出られないようで、大声で喚き散らしている。 そしてリリスの横でプルートーが愉しそうに笑っていた。 『あはははは!見たかい?!素晴らしいじゃないか』 リリスはまだ気付かない。その忌まわしい存在に…
/236ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加