遡る記憶~誠意の過ち~

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クルクルと回転しながら宙に浮いている本の周りには小さな空気の渦ができている。 怯える研究員達は次々と倒れ込んで行く。まるで眠っているかなような安らかな顔をしている。 『死んじゃったの…?』 リリスは恐る恐る尋ねた。 『近いね…死んだと言うより、眠っているんだよ。永久に目覚めないけどね』 プルートーは研究室に戻り、本を手に取った。 すると空気の渦は消えさり何事も無かった様に鎮まっていた。
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