遡る記憶~誠意の過ち~

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まさか… リリスは背中に、凍り付く様な寒さを感じる。 そして、その悪い予感は現実のものとなってしまった。 グサッ!! ガリガリッ…ガリガリッ… 眠っているだけで、まだ生きている研究員達を鋸で切り刻んでいる。肉に鋸の刃が刺さり血が溢れ、骨と刃の擦れ合う音がリリスの耳に響いた。 余りの残酷な光景に、気が遠くなってゆく。 目を背け耳を塞いでしゃがみ込んでいたが、突然恐ろしい悲鳴が響き渡ったのに驚いて視線を戻す。
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