遡る記憶~誠意の過ち~

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『夢なんて見ないわ…』 悲しそうに俯くリリス、その心中を知ってか知らずかプルートーは研究室に視線をやった。 『マルクルが彼女を眠らせてしまったからかもしれないね』 『……彼女って…?』 『君のははお…』 『プルートー様、実験の準備が整いました』 二人の話に割って入ったのはリリスの父だった。プルートーの言葉を遮る様に静かに入口から話しかける。
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