遡る記憶~誠意の過ち~

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研究室に備え付けてある大きなコンピュータの画面にEMERGENCYと表示され黄色、赤色と点滅している。 プルートーと男が顔を見合わせ慌てたように研究室から出て行った。 リリスはベッドから足を下ろす。床にあるはずの血はなく、きつい塩素の匂いに今頃気付いた。リリスが眠っている間に洗い流して消毒したのだろう。 フラフラとよろけながら研究室に歩いて行くと、余程慌てていたのか魂の書が開かれたまま放置されていた。
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