再びの時~約束の丘~

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だが。女は素早く本体を呼び寄せ、すでにバージルの体から抜け出ていたのだ。 そして、それを確認したバージルはダンテの体を放れ自分の体へと還った。 『ぐっ…』 己の体に突き刺ささった幻影刀を抜き、口元を伝う血を拭う。 ふわりと宙に浮いた女は不敵な笑みを浮かべ見下ろしている。 『少し遅かったわ』 その腕にはダンテが、意識なくうなだれていた。
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