67人が本棚に入れています
本棚に追加
研究室のドアの向こうは鉄格子の列んだコンクリート剥き出しの部屋。
でも今は来た時とは違い何もいない。相変わらずの悪臭だが、まるで夢だったかの様に静寂に包まれている。
そして階段を上がり、教会の広間を通り外へと続く大きな扉まで何とか辿り着いた。
『何処へ行くのお母様?』
リリスは不安気に問い掛ける。
するとリリスの母は微笑んで扉を押し開けた。
ゴオォォー!!
凄い勢いで吹雪が教会の中に吹き込んで来る。
最初のコメントを投稿しよう!