遡る記憶~誠意の過ち~

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ドォッーーン!! 激しい爆発と共に血飛沫を浴びるリリス。 『あ…あぁ…』 母の血に塗れ、言葉なく立ち尽くす。 しばらくすると爆煙の中から声が聞こえた。 『リトル・カト?何処に居るんだい、出てきなさい!!』 父だ…否、正確にはもう父ではない。 リリスは慌てて走り出す。煙に覆われて視界は最悪、それでも必死に走り続けた。 やっと煙から解放されると、教会からは大分離れていた。運よく教会とは反対方向に駆けて来たようだ。
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