遡る記憶~誠意の過ち~

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太陽はまだ高い位置にあって、リリスの体を温めるくらいに照り付けていた。 『ここが…』 リリスがいた教会から然ほど離れていない所に、城の様な外観の建物があった。 そこはバルナバと呼ばれる大聖堂。 リリスは正面にある大きな扉を押し開けた。 辺りに人気はない… 『一般人はともかく、誰もいないなんて…』 呟きながら奥へと足を進める。祭壇のある大きな広間に入るリリス。 壁に飾られた絵画に目が留まる。 『名も無き憂鬱…』
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