セト

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これで.ロキとの土俵は同じた… …しかしなぜローラが僕に車を? …そんな疑問を持ちながらも.ローラが破壊しガレージを片づけていた。 … ブロロロ…キィ… 表に車が止まった様だ。 …コツコツと数人の足音… …やぁ.コンニワ.セト君… …ローラの父だ! … …コンニワ.オジサン! 今日はどうしたんですか?… …いゃぁ.なに.… ニヤニヤしながらオジサンはレースの事を聞いてきた。 が、 ローラが壊した車を見るなり、 魂が抜けそう程フラツいた。 ローラの元気そうな姿を見ると、 ヤレヤレ女の子なんだから…もう少し落ち着いてくれと、 苦笑してた。 その雑談の間に オジサンが連れてきた小洒落た格好の人達が、 額に汗を書きながら、 車をスケッチしていった。 … オジサンは溜め息混じりに、 じゃぁ.セト君.頑張ってね。 娘は張り切ってるけど、あまりムチャはさせないように見張っててよ。と言った。… … …セトは渋い顔で、はい!と言い、 オジサン達とローラを送った。 そして.急ピッチで修復作業を進めた。 … …なんやかんやで、時間は昼から もう、夜だ。 作業が一息終わる頃に、ローラと小洒落た格好の人達がやって来た。 … …ローラは水を得た魚の様に輝いている! 手にはペンキとハケが… …!! …さぁ.セト!私が車を綺麗にしてあげる!(あくまでも、私が駄目にしたのは塗装だけ) … セトは拒否できない何かを感じた。 … ローラは、 ド派手なセンスで車を大胆かつ奇抜塗りあげていく… セトは思う。(あっ…窓にペンキ…えぇ!ライトまで塗っちゃうの?) 小洒落た格好の人達が… ソレを手早くもローラに見つからない様にコソコソと修正している。 …できた! …ローラは大満足! ド派手なセンスなレーシングカラーになった… …コレで.シャリーに負けないわよ! … 派手過ぎな車で少し落ち込んだセトだったが… …ローラの笑顔を見てると何と無く心地好かった。 …その次の日は. そのド派手な車の試運転をかねて、 久々にローラとドライブに出かけた。 幼き頃良く遊んだ原っぱで. ローラが焼いてきた.自己主張の強いケーキを食べた。 ソコでレースの話をし、 チョイチョイ盛上がって. ローラはセトの調子に合わせて、 私が応援してるから大丈夫っ!なんて言うもんだから、 妙に高揚したセトは、 セトらしかぬ発言をした。 セトは「ロキに絶対に勝つ!」と宣言した! ローラは笑いながら.期待してるよと言った。
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