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~魚肉ソーセージシリーズ~
*源太×丈瑠*1/2
鈍感な源太をその気にさせるのは骨が折れる
それとなく俺から誘ってみるが、全く気付かない
仕方無く 強行手段に打って出た
「丈ちゃーん…その食い方、どーにかならねぇかー?」
今、俺は、屋敷の台所から勝手に持ち出したモノをわざわざ源太の屋台のカウンターで食している
しかも、奴を煽るようにゆっくりとだ
そんな俺の姿を見て気を利かせたダイゴヨウは見回りに出掛け 烏賊折神は墨を吐いて水槽を濁らせた
幸いこの場所は人の気配も無い
思う存分 楽しむとするか…
「丈ちゃんソレ食うのヤメテくれよぉー…腹減ってんならいくらでも寿司握ってやるからよぉ!!」
『要らん』
額に手を当て、指の隙間から俺をチラ見する源太を無視し 俺はソレを食い続けた
「そろそろ俺のソーセージがヤベェんだけど!!!!」
バン!と両手でまな板を叩く源太の頬はほんのりと朱色に染まっている
俺が食しているモノは、まさに源太が叫んだ[ソーセージ]だ
しかも極太←
「舌出して味確かめてから咥えんのヤメテ!!」
ビニールを剥き 露になったソーセージを下から上へと舌で舐め回し味わいながら噛み付いて咀嚼する
それを酷く緩慢な動作で繰り返している
奴にはこの動きが別の行為に見えて我慢ならないのだろう
『どう食べようと、俺の勝手だ』
「あーっ…そうじゃなくて!!」
頭を両手で掻き毟りながら屋台の周りをウロウロと歩き回ったかと思うと、俺の手からソーセージを奪い取り
「コレって、俺を誘ってんのか!!!!??」
耳まで俺の色…『赤』に染まった源太が、不覚にも可愛いと思ってしまった俺は末期だな…
『今頃気付いたのか?』
相手の目を見つめつつ 源太が言う様に『ヤバい』状態になっている部分を指先で撫で上げてやった
「Σちょわっ!!!???たたたた丈ちゃん!!!!???」
慌てふためき空いている手で自分の股間を押さえ内股になる奴の姿は、滑稽で笑えた
→続く
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