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狂う
私の中の何かが狂い 崩れていく
墜ちる
どこまでも深く 果てしなく
頭の中にまで響く卑猥な水音に 脳内全ての知識がデリート(消去)されていくような感覚
息継ぎの合間に囁かれる愛しい人からの愛の言葉に感じ 淫らに腰を揺らす自分が信じられない
身体の芯が溶けるように熱い
体内で燻っていた熱が再び沸き上がり 堪らず猛った己の熱を愛しい人の熱に擦り付けた
腰が抜け立っていられ無くなる程 深く口内を犯し尽くされ
ようやく解放されるが、高ぶった熱は鎮まる様子もなく 注がれる熱い視線が更に私の興奮を掻き立てる
私の身体を抱き締める貴方の腕は逞しくそして優しい
嗚呼…今ならば
私の秘めた想いを 貴方に伝えても許されますか?
愛しい人の首に腕を回したまま爪先立ちになり 耳元に口を寄せ囁く言葉は一世一代の愛の告白
腕を回したまま踵が地に着く瞬間 私の身体は宙に浮いた
頭が混乱し 抱き上げられたコトに気付くのに数分を要した
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