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「徳山っ!お前ちゃんと並べよ」
朝、からかってくれた池田が後ろから僕の両肩を掴んで、電車ごっこのようにして強制的に1コースの列へ並ばされた。
「お前ちゃんと溺れ…じゃない、泳げよぉ」
ニタニタ笑いがカチンとくる。
…やだなぁ…
だけど仕方ない。
一つ前に並んでいた原田が、ザブンと一度潜って壁を蹴って前に進んでいった。
《あのやり方なら蹴っただけでも前に…》
原田がある程度泳いでいくと、僕はどぼんとプールに降りた。
《えぇい!うじうじしてても…よし!決めた!!》
そして先生の笛で【スイッチ】を入れる。
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