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……そっかぁ。あなたにとって私は性欲処理機。ただの道具だったんだ……。
それを聞き、私の中で何かがキレた。今まであった彼への愛情は、深い憎しみと殺意になるのが、自分でも分かる。
「じゃあ……話はこれだけだから。もう俺の前に姿を見せるなよ?」
私はそう言って帰ろうとし、後ろを振り向いた彼を――
「グッ!!」
近くにあった花瓶で撲っていた。彼は後頭部を手で抑え、呻き声をあげながら倒れた。そして、気絶した。
私は一度台所に行き包丁とヤカン一杯の水。そして、庭の物置から丈夫な縄を持ってきた。
彼の手と足を縄で固定して動けなくする。そして、ヤカンの水をかけ、無理やり起こした。
「うっ……!!」
彼は目を覚ましたようだ。苦しそうに顔をしかめる。
「な、何が……なっ……手足が!!」
彼は最初、何が起こったかわからなかったようだが、自分の近くに転がっている花瓶や手足の縄を見て、次第に自分の状況を把握していったようだ。
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