愛していたのに‥‥

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「美味しいー!! このハンバーグ美味いよ!!」 「そう? よかったぁ」  そう言って友達はどんどん食べていく。よっぽど美味しいのだろう。……しかし突然、口の中に違和感を覚えたらしく、口をもごもごとさせる。 「……何かしら? 口の中に固いものが」  どうやら口の中に何か異物が入ったらしい。 「何かしら……」  彼女はそう言って口から異物を出した。 「……人の、爪?」  彼女は何故、爪が入っているかわからず、それを不思議そうに見ていた。  それを見ていた私は、懐に隠していた果物ナイフをそっと取り出す。  ――後でまた大量のハンバーグが出来るかもしれない……。           ―完―
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