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メキキ……ドサッッ!!!!
夜の静寂には似合わない程の大きい音が響き、一瞬空気が震えた気がした。
「も~バカ優奈!!静かに入んなきゃバレるでしょ!!」
先に地面に降り立った2人の影の1つが更に大きい声で怒鳴る。
そんな3人の手前に、私はフェンスから地面にストンと飛び降りた。
フェンスの周りの家に電気は灯らない。私はホッとし、3人に向き直り話しかける。
「とりあえず潜入成功かな??」
先程怒鳴っていた梨子が嬉しそうに笑った。
「案外余裕だったかも~!!優奈が大きい音たてるからビビったけどさぁ」
「仕方ないでしょ!!私が運動苦手なの皆知ってるじゃん」
プクッと膨れた優奈の頬を、背の高い瞳がツンと指でつつく。
「はいはいわかってますよ~。…じゃ、皆行ける??」
無言で頷いた私達は校舎を見た。
暗闇の中の校舎は私達の貪欲な好奇心を満たすのに丁度良い代物だった。
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