125人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
私は中学2年生の真帆。
いわゆる中弛みって時期にきているんだ、最近は勉強も部活も身が入らない。
今日もつまらない授業を聞きおわり、チャイムと共に欠伸をだした。
ふあ~ぁ~…
…
チラッと窓の外を見る。陽の光がじりじりと校庭を焼いている、平凡な光景…。
つまんない。暇。眠い。面倒臭い。そんな思いで満たされた私に、クラスメートの梨子が話しかけてきた。
「ねぇ真帆、『紅涙の怨念』って知ってる??そういう遊びらしいんだけどさ~…興味ない??」
少なくともつまらない授業よりは面白そうな話だった。欠伸を噛み殺して尋ねる。
「なにそれ~コウルイノオンネン??微妙に怖そうなんですけど…遊びなの??」
「そっ!!昨日メールが来たんだけどさぁ…送ってきた奴が誰かわかんない変なメールでね…。そのメールに書いてあった遊びなの」
…メール??
「へ~何かホラー要素がありそうな感じじゃん!!どういう遊びなの??」
梨子がニッコリしながら携帯を渡してくる。
それを受け取り画面を見ようとした時、肩に誰かの手が乗せられる。
振り返ると瞳と優奈が私の後ろに立っていた。
「な~に二人で楽しそうに話してんの~??え…コウルイノオンネン??」
瞳と優奈が私と一緒に、梨子の携帯の画面を覗きこんだ。
最初のコメントを投稿しよう!