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その日の夜、私が校門の前に着いた時にはすでに3人共揃っていた。
「真帆おそ~い!!もう11時40分だよ!?」
ということは10分の遅刻だ。なんだ、あんまり遅れてないじゃん。
「ごめん~でも10分ぐらいよくない!?…あ、優奈大丈夫??」
優奈が照れたような顔をした。
「ごめんね…真帆。私大声で笑ったみたいだけど、全然記憶にないんだぁ…。梨子のメール見て、私にも来たかもって思ったのは覚えてるんだけど…」
「気にすることないって!!私達は大丈夫だから!!」
瞳が優しく声をかける。
夜の学校と校庭は闇に包まれ、見ている私達の心をウキウキとさせた。
私達は学校の周りを歩き、どこのフェンスが登りやすいかを物色する。
周りの家にはほとんど電気がついていない。気付かれないように侵入しなくては。
背の低いフェンスを見つけ、私達は暗闇に包まれる夜の学校へと乗り込んだ。
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