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「学、これは命令だ」
「め、命令!?」
命令って、何でこんなやつに命令されなくちゃ…っ
体を動かそうにも動かず、慌てる。
「そう、命令。なぁ、命令聞けなきゃ、犯すぞ?」
「おか…っひ」
耳に這わされる舌に、びくりと肩が上がる。
こんなの卑怯だ。
ズルいじゃないか、力が対等でないなんて…勝てる筈がない。
「だ…れがお前の命令になんか従うか!」
「ふん、気だけは強いんだな…ま、そこも気に入ってんだが」
クスリと笑った星人が憎い。
何でこんな奴に気に入られなくてはいけない!
「学、そんな顔すんな、俺はお前を思って…」
「何が…、何が思ってるだっ」
こんな事して、何が…っ何が…っ
「まぁ、今はいい。今は何も知らなくてもいい。」
フッとした瞬間、体の力が抜け、奴にもたれかかった。
「学、今は、今はこうすんのがお前の為だ」
「……」
何だ?
意識が遠のいていく。
これも、コイツの力なのだろうか?
「何もしねぇよ、安心しろ」
そのまま、俺は連れて行かれた。
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