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ふわふわと浮いてるようで
でも体が重い
目を開けると、そこは自分の家だった。
真っ黒のソファに俺は寝かされていた。
「うお、起きたか、学」
「ん…、」
ゆっくりと起き上がって、状況を把握する。
「…社長…そうだ社長!お前、何で俺を…っ」
「まぁまぁ落ち着けって…、これでも飲んで」
渡されたのはコーヒーで、渋々それに口をつけて相手を睨んだ。
どういう事か説明してもらおうじゃないか、星人。
「…んな誘うような目で睨むなよ…」
「さそ…っ!?」
「ーとだな、」
ソファに肘をつき、話し初める星人に口をパクパクさせる。
「社長ってやつ…、アレは人間じゃない。」
「……は?」
人間じゃ、ない?
「アレは俺と同じ星人だ。」
星人…?だと?
「そんな、そんな訳が」
「んでお前は狙われてる。だから非難させた。あ、書類とやらはちゃんと届けたから安心しろな。」
頭を撫でられて、呆然とする。
星人…。社長が、コイツと同じ…。
「そんな筈はない!だって社長は、俺を会社に必要だと…」
面接の時、社長は過去なんて関係ないと言ってくれた。
それまで何度となく過去の事で悩んでいたのが、救われた気がした。
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