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「…エロいな。」
「……は?」
急に呟かれた言葉に辺りが静まる。
何…なんだ、今このバカは何て言った?
「エロい。考える学もエロくて好きだ。」
「な…!ちょ、ちょ…っっ」
星人はソファーの背もたれから体を押し出し俺の肩を押してくる。そうなると自然、押し倒されたような格好になり、強い力に、より体がソファへと埋まっていく。
「ちょ…っと、バカ!やめろ!!」
「こーんなエロい学を見てやめられる訳ないだろうよ。な…、キスだけ、触らないから、いいだろ?」
しきりにそれだけ言われ、黙っていれば素早く唇を塞がれた。
本当に、貪欲すぎる。キスしたい、だからしていいだろ?なんて…だったら無理矢理にでもすればいいんだ。その位の力、お前にはあるんだろう?
なのに何で、そんなにも優しい手つきで、まるで慰めるように口付けてくる?触らないから、なんて言ってくる?
「ふんんっ…、ん、っん」
じゅるじゅると吸い上げられた舌に頭が痺れる。
なのに次には口の中を優しく舐め上げて。
「は…、学…」
「…ん…」
何かを吸い上げられている。
そんな感覚に……。
「…っ!!!」
バシッと、相手の頬を打った。
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