序 忘れられぬあの日

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        お父さん「明日は雪が降るかもしれんぞ?」   食事中、お父さんがテレビを見ながら行ったんだ。   ボク「雪っ!?ほんとっ?お父さん!」   ボク、雪大好きっ!白くてフワフワで、冷たいんだよ♪丸めて重ねたら雪だるさんが出来るんだ♪   お父さん「コラコラ。絶対に降るワケじゃないから、そんなに嬉しそうな顔するなって」   お父さんは笑顔だったんだ。   ボク「お父さん、雪が降ったら一緒に雪だるさん作ろっ♪」   お父さん「雪だるさん?」   あれ?お父さんが困った顔をした……。   お兄ちゃん「雪だるまの事だよ、父さん」   ボク「あ、お兄ちゃんおかえり~♪」   お兄ちゃんが部活から帰ってきた!!   お父さん「彩斗、お帰り」   お母さん「お帰り」   お兄ちゃん「ただいま。父さん、母さん、優斗」   ボク「お兄ちゃん、雪だるまじゃないよ、雪だるさんだよ~」   お兄ちゃん「優斗、それはアニメのキャラクターだろ?」   ボク「雪だるさんは雪だるさんだよ~」   ハァ…っとため息をはきながらお兄ちゃんは席に座った。   お兄ちゃん「じゃ、雪だるさんでいいよ……」   ボク「うんっ!!♪ねぇ、お   お父さん「ゴメンなぁ、優斗…。明日も仕事なんだよ…」   ボク「ありゃ、そうなんだ……。それじゃ、しかたないね!お仕事頑張ってね、お父さん!」   お父さんは僕らのために働いてるんだ。困らせちゃダメなんだよ。   お父さん「また今度、遊ぼうな!」   ボク「うん!」   お兄ちゃん「じゃ、明日は俺が遊んであげるよ、優斗」   その時、お兄ちゃんが笑顔で言ってくれたんだ♪   ボク「バスケはいいの?」   お兄ちゃん「明日は部活、休みなんだよ」   やった!!お兄ちゃん、明日遊べるんだぁ!!   ボク「じゃあ、いっぱい雪だるさん作ろっ、お兄ちゃん!」   お兄ちゃん「よっしゃ、どっちがいっぱい作れるかお兄ちゃんと競争しよう!!」   お父さん「すまんな、彩斗」   お兄ちゃん「いいんだよ、父さん。俺自身、優斗と遊ぶのが好きなんだし…」
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