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楓(あたしはそう呼んでいる)は、小学生のころから実家の道場に通っていて、いわゆる幼なじみみたいな存在だ。
この学校では、男子空手部の部長をしながら生徒会長もこなしている…という、これまた強者。
もちろん、勉強も運動も出来る文武両道なヤツだし、容姿だって…空手やってる割りには細身で(腹は割れてるけど)、背も高くて整った顔立ちをしてる。
しかも、明るくて人懐っこいから学校中の人気者なワケだ。
そんな楓に片想い歴約6年…
京子のその話を聞き、ようやくこの想いに終止符を打つことを決意したのであった…!
「よっしゃ~!!!今年こそは…やってやるぞ!!!ありがとな、京子♪」
気合い一番、天高く拳を突き上げ、さっそく本屋へと向かった。
「奈留っファイト~!!!ライバルなんか蹴散らせ~♪」
背中から聞こえてきた声の『蹴散らせ』の部分が強調されていたように聞こえたのは…気のせいじゃないだろうな…;
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