side及川 奈留

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「…なんかお前…甘い匂いする…」 「!?」 そう言って、楓があたしの頭を引き寄せて髪をクンッと匂ったから…恥ずかしくて赤面してしまった/// あたしは身長170近いけど、楓はそれより10cmは高いので、引き寄せたらちょうど鼻らへんに頭が来る。 どうやら、さっきまでお菓子の香りに囲まれていたせいで、髪の毛にその香りが着いていたようで… 「まさか…お菓子作ってた~なぁんてコトは無いよなぁ?クスクスッ…」 「…!!!」 当たらずとも遠からずっ; 今日は京子のを見てただけだけど… もしチョコケーキ作ることがバレたらヤバイ!!と思い、ごまかすために楓のみぞおちに一発拳を食らわせた。 「ぐっ…!! お前…みぞおちは無いだろ…;」 「うっせぇ!人の頭嗅ぐヘンタイに拳のプレゼントを捧げてやったんだよ!」 あぁ~~~~っ!! またやっちまったぁ~っ!(泣) これ性分なり………; どうにかその場をしのいで更衣室に行き胴着に着替え、他の門下生とウォーミングアップを始めた。 よっぽどみぞおちが効いたのか、こっちをチラチラ恨めしそうに見てくる楓… 嫌われたかな…? これくらいいつものことだから 大丈夫だよね…? お願い… 好きじゃなくてもいいから 嫌いにならないで───── .
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