空巡る

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  空を流れる雲 絶えず駈ける風 陽は昇り沈み繰り返す 君はいつまでも変わらない 綺麗な旋律 悲哀の叫び声 昔と変わらぬ君の詩(うた) 君はいつまでも変わらない 走りながら涙 後ろを見て静思 風に撫でられ草原 僕は変わったのだろうか 君の様に歌いたい 君の様に伝えたい 僕はいつしか君に抜かれ いや、 僕はいつしか沈んでいった 今沈んでいるだけ 今暗く悲しいだけ だから僕の力がなくとも 君はまたあがってくる 空巡る風 僕に翼があったとしても 君が地上でとても美しく歌う 詰まり僕は君を羨むだろう  
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