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その時、玄関から声がした。
「「「「ただいま!!」」」」
4姉妹が帰ってきたみたいだ。
「お帰り。みんな、たっくんが来てるわよ~。」
あやちゃんが、玄関でそう言った瞬間に、バタバタと何か慌ただしい音がした。
音がした方を見ると、4姉妹が飛び付いて来た。
「うわぁぁ。」
ドサ、バタバタと倒れて行く。
しかし、4姉妹は全く離れない。
さすがに、我慢出来なくなった僕はあやちゃんに助けを求める。
「あやちゃん助けて~。」
しかし、あやちゃんは僕の方を見るなり
「あやちゃん大好きだよって、言ったら良いわよ~。」
さすがに言いたくないが、このままでは死んでしまう。仕方なく
「あやちゃん…大…好き…だよ。」
「え、何。聞こえな~い。」
ぐっ、何て奴だ。
「あやちゃん大好きだよ。」
「キャァ~、うれしい。ほら、みんな離してあげなさい。嫌われちゃうわよ。」
「ハ~イ…」
4姉妹は、渋々離れて行く。
「じゃあ、みんな自己紹介して。」
ゆーちゃんが、僕の荷物を運び終りやって来た。
「「「「ハ~イ」」」」」
そして、一番右の子が立った。誰が見ても、ナイスバディで、綺麗な人だ。
「長女の凜で~す。たっくんの一個上だよ。よろしくね。」
次に立ったのは、これまた綺麗な美女だった。
「二女の椿だよ♪。私もたくちゃんの一個上だけど、凜の方が先に生まれたから、二女なんだぁ。これからもよろしくね~。」
次は、さっきの二人とは違い、童顔でかわいい女の子が立った。
「三女の紗季だよ。僕は、兄ちゃんと同い年だよ。」
「あれ、今僕って言わなかった?」
「紗季は、自分のこと僕って呼ぶんですぅ。」
「ふ~ん。」
「女の子なのに、僕って言ってちゃ嫌?」
うっ、上目使い&うるうるな目の必殺技を食らったー。一発ノックアウトだぜ。グフッ(=_=)
「嫌じゃあないよ。逆にかわいいと思うよ。」
そして、ここで営業スマイルをかました。
「ありがとう。兄ちゃん大好き。」
俺の営業スマイルは見事に避けられ。抱き付いてきた。
しかし、今回はあっと言い間に離れた。
「ちゃっと、何してんのよ。私のたっくんに。」
「離れなさいですぅ。」
ありがとう。凜姉ちゃん、椿姉ちゃん。
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