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「自分は、見ての通り男みたいです」
「うん」
「けど、性別は女です」
「うん」
「だから、自分の一人称はどうしたらいいんだろうって」
きらりは、しばらく黙った後こう言った
「言いたいのでいいでしょ」
「…そんなもんですか」
「そんなもんだよ」
自分が悩み続けてきた数年間を一気に吹き飛ばされた。
「中学生の時は、僕って言ってたんです」
「いいじゃん、僕。じゃあ、これからは僕って言いなよ」
「ありがとう、ございます」
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