閣下、交番を視察

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「巡査長、私はね、盗人とか、嘘つきとか、そういったゲスな犯罪者共が死ぬほど大っ嫌いなんだよ」 子供に言い聞かせる様な落ち着いた話し方だが、言葉に含まれているのはひたすらに怒りと殺意だけだ。 「わかるかね?そう、死ぬほど嫌いなんだ・・・」 「はは、はっ、自分も同感でありまっす!!」 「そうか、では、一時間だ」 ゆっくりとした動きで人差し指を巡査長の目の前に突き出す。 「・・・は?」 「一時間以内に犯人を私の前に跪かせろ、両手足をもぎ取っても構わん。ただし、必ず生かしたままで連れてこい、出来るな?」 肩に手を置き、笑顔で訊ねる。 「りょっ、了解しましたぁぁ!!」 「よろしい、大変よろしい」 巡査長の返事を聞いた閣下は満足そうに頷いた。
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