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「は?未成年?それがどうかしたのか?」
閣下は少年が何を言っているのか本気で理解出来ないらしい
「はぁっ!?ふざけんな!!俺は未成年だぞ!?未成年!!普通は更正の機会を与えるもんだろうが!!」
少年は『未成年』に与えられた権利を必死に訴えている、どうやら今だに『何を』相手にして話をしているか理解していないらしい。
「更正の機会?・・・秘書官、こいつは一体何を言っているんだ?」
『最近の若者は何を言っているのか解らない』といった感じで秘書官に通訳を頼む
「はっ!どうやら『反省しているので命だけは助けて欲しい』と言っているようです」
色々と説明を省いて簡潔に説明する。
「成る程な。・・・却下じゃ」
納得するフリだけして即却下、このお方がそんな理由で納得するするハズが無い。
「貴様は犯罪だと判っていながら窃盗をしていたんだろう?なら情状酌量の余地なんか無いではないか」
閣下のモットーは悪・即・断!罰則は死刑で統一されているようだ。
「じょ、冗談じゃねぇ!弁護士を呼べ!」
本気で命が危ないと悟り、助かる為に喚き出す。
「自分で弁護士を雇うのか?そんな金は無いだろう?盗みに手を染めるぐらいだしな」
「そっ、そんな時は国が弁護士を雇ってくれるんだろ!?」
僅かな希望にすがり付こうとするが・・・。
「・・・ふぅ、貴様はどうしようもないバカだな、犯罪者の為に国民の血税を使えるワケ無いだろう?裁判なんぞやるだけ無駄だ」
一度溜め息をつき、心底バカを見るような目で一瞥してから死刑宣告を下した。
「うっ嘘だろ・・・、止めろ!止めてくれ!!助けてくれぇ!!」
「後悔なら地獄でするんだな。処刑方法は『股裂きの刑』とする!」
「自衛兵!この屑を逆さに吊るせ!秘書官!ランチの準備だ!」
「「はっ!」」
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