7人が本棚に入れています
本棚に追加
取り出されたモノ
それは、両端に取っ手が付いた2m近い長大な鋸だった。
「なっ、何だよソレ・・・」
「見ての通りノコギリだが?」
「まさか、それで・・・」
「その通り、貴様の股を裂く為のモノだ」
「な、なぁ、冗談だろ?冗談だよな?散々脅しといて直前で止めるつもりだろ?冗談キツいぜ。は、はははっ・・・」
自らの運命を悟り
絶望の余り、有りもしない希望にすがり付こうとする
「冗談ではない。貴様はこれから股を裂かれるし、私はその様子を見ながらランチを楽しむ、何一つ冗談ではないよ」
ナフキンを用意し、ナイフとフォークを握り、下手人の希望を打ち砕いた
「ざっけんな!!この××××野郎!!放せ×××!!放せよ!!放してくれぇぇぇ!!!」
激しく身を捩り
涙を流し、鼻水を撒き散らしながら泣き叫ぶ
それが閣下を歓ばせだけだとも知らずに・・・
「ああ、良いぞ、ちゃんと良い声で哭けるじゃないか、本番もその調子で頼むぞ。おい、早く始めろ、料理が冷める」
「はっ!」
最初のコメントを投稿しよう!