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「それではまず、私が鋸を引きますので、充分に引かれたと判断したら巡査長殿が鋸を引いて下さい、以降はこれの繰り返しです」
秘書官が熱心に殺り方を説明する、巡査長との温度差に気付いていないようだ
「は、はぁ・・・」
口から出るのは溜め息と生返事のみ、全力で拒否したさそうなオーラが漂っている
「何か質問は?」
そんなオーラに気付いているのかいないのか、説明が終わり質疑応答のコーナーに移る
「いえ、特に・・・」
「では初めましょう、あまり閣下を待たせるのも良くないので。はい、どうぞ」
鋸を下手人の股に乗せ、取っ手を握り、巡査長にも取っ手を握るよう促す
「はい・・・」
ただ促されるままに取っ手を握る
「それでは只今より、下手人の処刑を始めます!」
秘書官が高々と処刑開始を宣言する
「うむ、始めろ」
「はっ!」
閣下の令を受け、秘書官が鋸を引き、狂気の宴が始まった・・・
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